偉大なファンドマネージャーたち
Updated in March 2024
ジム・シモンズの伝記を読むと1993年以来外部には非公開だった、かの「メダリオン・ファンド」のリターンについて推測することができます。 経験豊富な投資家にとってさえ謎めいたヘッジファンドの世界。さまざまな資料を紐解くことで、その名を轟かせる史上最高のファンドマネージャーのリストを作成することができました。
このリストに入るためには、以下の厳しい基準を満たす必要があります。
最低10年間に渡って第三者の資金を運用した実績があること
運用資産残高が常に10億米ドル以上あること
主に株式、債券、コモディティ、通貨などの金融資産に投資している(プライベート・エクイティ以外)こと
見えてくること:
運用成績上位6ファンドは、1970年代から1990年代にかけて事業を開始。当時は株式市場、債券市場ともに活況を呈していたものの、すべてが2000年までに事業を停止、または外部投資家への門戸を閉ざしました。
2000年以降に20%前後の平均リターンを維持しているファンドは稀有な存在といえるでしょう。例えば、バークシャー・ハサウェイ(7位)は、2000年以降の平均リターンが約9%に低下しています。
2000年以降、一貫して20%近い年間リターンを達成しているのは、クオンテッジ(9位)とシタデル(8位)のみです。シタデルのフラッグシップ・ファンドはすでにクローズし、投資家に資本を還元しました。タイガー・グローバル(10位)は、2022年に55%の損失が発生したのちに14%に低下するまでは年率19%のリターンを維持していました。
2023年には複数期間のリターンの一貫性を高めるためにミレニアム(11位)、SAC(3位)の後継ファンドであるポイント72、ワールド・クオント、ブレブン・ハワード、アイスラー、ハドソンベイを追加しマルチストラテジー・ヘッジファンドへのエクスポージャーを増やしました。
クオンテッジ(9位)への初期投資は引き続き好結果をあげています。長期的に高い年率目標リターンを維持するため、よりパフォーマンスの高いマネージャーを見出し、投資することを目指しています。
ステガ・インベストメントチーム